HOME > 産地レポート

産地レポート

最高級・最高品質のプロポリスを求めて秘境の地へ

成田からアメリカのダラス空港まで12時間。空港での4時間の乗り継ぎの後、更に21時間で目指すブラジルのサンパウロ。現地は午前9時。時差が12時間のため、日本は午後9時。慣れた旅とはいえ28時間もかけて、ちょうど地球の裏側のこの広大な国にやっと到着。迎えの車でサンパウロ市内に向かいます。高層建築がそれほど多いわけではないのですが、香港や東京の丸の内のビル街の趣です。

サンパウロは、観光都市リオデジャネイロと並んで有名なサンパウロ州の州都であり、経済都市です。旅装を解く間も無く乗用車に乗り込み、ここからまた10時間ほどひた走り、目的地ミナスジェライス州の「ミナス高原」へ。

丘陵地に散在する洒落た家々は、ほとんどがヨーロッパ人の持物で、自然をうまく生かし、マッチした景観を現出していました。日本の約23倍の国土を持つブラジルの自然な光景は、全てにおいてスケールが大きくおおらかです。

やっとの思いでミナス高原に到着。ユーカリの葉の高貴な刺激臭が長旅の疲れを癒してくれる。

ボア タルデ!(=こんにちは)プロポリスの故郷、異国の芳香物質の世界へようこそ!地元の業者と早速ご挨拶。さすがプロポリスの本場ブラジル。原生林の脇にズラリと巣箱が並ぶ風景はまさに圧巻。

森林のフィトンチッドを胸一杯に吸い込みながら、最高級・最高品質のプロポリスを目指してさらに秘境へと進む。

ついに到着。ユーカリやアレクリン等の原生林の間に点在する巣箱。芳香物質と草いきれ、そしてひんやりした清洌な空気の流れにしばし身を委ねる。

フィトンチッドが充満した原生林の中で、いよいよ作業開始。ブラジルのミツバチは、ミツバチの中でも特に獰猛な為、しっかりと防具をつけて採取に取り組む。

プロポリスを採取するためには巣箱の中のミツバチをおとなしくさせる必要があります。そのためにはミツバチを煙で燻します。煙が巣箱の中に入ってくると睡眠薬でも飲まされたように、ミツバチ達はあっという間におとなしく、静かになってしまいます。その煙を出すためには特殊な容器の中に木の葉を入れ、燻します。

ミツバチがおとなしくなり、何となく可愛そうな気持ちになりますが、相手は「殺人蜂」。気を許すことはできません。ミツバチが大人しくなったところでプロポリスの採取を始めます。

採取されたプロポリスは品質別に仕分けられます。その仕分けられたプロポリスを熟練の職人達が形、色、香り、アレクリンの含有量等を鑑定(まさにソムリエの世界)し買い付けます。中央の写真は緑ががった「延べ板のような」見事なプロポリス。ここでしか入手できないアレクリン高含有の緑系最高級・最高品質のプロポリス。ブラジルの広大な大地、アマゾンの熱帯雨林、アフリカ蜂化ミツバチの凄まじいパワーが伝わってきます。