プロポリスと予防医学

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予防医学の時代とプロポリス

中国の漢の時代に書かれたといわれる臨床医学の古典、『金匱要略』の中に「未病を治す」という言葉が出てきます。未病とは、未だ病気として症状が現れない状態のことです。その時点で治療をして、発病を未然に防ぐというわけです。名医ともなれば病気になる前にからだの異常を見つけて、素早く治癒してしまう。しかし未病に気付かない医者ほど、発病してから慌てて対処法を考える、という意味です。これは患者側についてもいえるわけで病状が進んでから病院に駆け込むのではなく、調子がよくない事に気付いた時点で病院に行って診てもらうのがよい患者といえるのです。また、日常の食生活や生活習慣にも注意して、病気にならないようにするも、「未病を治す」ための主要な方策になります。

発病する前に予め防ごうという考え方は、西洋医学では一時予防といいます。二十一世紀は、病院や医療を頼る前に自分自身で「未病を治す」ように心がける予防医学の時代であると考えて、健康管理してゆきましょう。とくにガンや生活習慣病は健康なときから食事や生活の仕方を見直して、病気にならないように自分で工夫、努力してゆかなくてはなりません。実はここ数年、予防医学の見地からプロポリスの効能・効果、効用を見直す医師が増えてきました。実際にプロポリスを治療に組み入れて患者に使用する傾向は、今後ますます広がるものと思われます。

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いまなぜ代替医療が注目されているのか

病気の予防をことさら強調しなくても、昔からいわれてきたことです。前述のように「未病を治す」も医者側の言葉ではなく、患者の心得ととらえれば、立派な予防の話ですし、「腹八分目に医者いらず」「腹も身のうち」「大食短命」「医者より養生」「医者をもつより料理人を持て」等々、この種の健康・病気や養生に関することわざは数多くあります。これらは全て病気の予防を意味すると解釈してみれば、人間はいかに不養生で、予防の心得を無にしてきたかです。だから昔からいわれている健康に関する教訓や戒め、ことわざは今日も通用するのです。「健康は病気になるまで尊ばれない」(病気になって初めて健康のありがたさを思い知る)ということわざがあるように、いつの時代でも健康なときこそ病気の予防について真剣に考えなければなりません。

ところで、今、なぜ予防の時代が強調されるのでしょうか。それは次のような時代の変化、流れがあるからです。高齢化社会や治療の難しい病気が増えたこともその一つですが、医療側と患者側の意識の変化もあります。これからは、病気は医者と患者が共同で治す時代になります。医師が「だまって言うことをきいていれば良い」と患者にいう時代は過ぎました。ガンをはじめ、エイズなど西洋医学による治療だけでは限界があることを、医療側も患者側もわかってきました。こうした国民の医療に対する意識の変化と、もう一つは国の政策です。

国や政府レベルで国民の健康を考えてみると、事態は深刻なのです。というのは、国民の医療費は国家予算の三分の一以上を占めるという事態に達しています。加えて介護保険や年金の問題も考えると健康・医療について、「自分の健康は自分の責任で守ってもらう」ように国民の意識を変えていかなくては、国の財政を圧迫し、二十一世紀の高齢化社会を乗り切れなくなってしまいます。政府はそういう危機感を強く抱き、「真の健康とは何か、健康を守るために何が必要で何が阻害するものなのか、国民にきちんと情報を提供する。その上で、自分の責任で健康を守ってもらおう」ということで、「予防医学」と「健康は自分の責任で守ろう」という健康意識の改革を推進し始めたのです。こうした時代の潮流と政府の思惑もあって注目されるようになったのがプロポリスを含めた代替医療なのです。実は代替医療は、政策では1990年代に入って間もなくの頃から、国をあげてその研究に実践に取り組んできました。

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いまなぜ代替医療が注目されているのか(続)

代替医療はアメリカでは「オルタナティブ・メディスン」、ヨーロッパでは「コンプリメンタリー・メディスン」とういうことばで呼ばれている新しい医学の考え方をいいます。新しいという意味は、国家レベルで、あるいは西洋医学の世界にも認知されたという点です。代替医療とは西洋医学以外のすべての療法を総称したことばで、「相補医療」とも呼ばれています。代替医療には、最近ブームのアロマテラピー、ハーブ療法、ビタミン療法、免疫療法、心理療法なども含まれています。さらに食事療法、温泉療法、尿療法、そしてプロポリスのような健康食品、抗酸化食品群などといった薬効食品も含まれているのです。

このように代替医療は、民間療法から保険適用外の治療まで広範囲ですが、その中でも特に脚光を浴びているのが健康食品です。

人間は本来、普段の食生活を通して栄養を摂っていれば十分なのですが、バランスのとれた食生活を維持できない人も増えています。食事をつくるのが困難なお年寄りもいます。単身赴任の男性や仕事の都合で不規則な食生活をせざるをえないビジネスマンもたくさんいるでしょう。また、食べ物の好き嫌いをする人も多いはずです。こういった人たちは、栄養系の不足を健康食品で補うことができます。しかし、健康食品だけで健康維持、増進ができると考えないことが重要で、あくまで「補助」であって栄養を補う「主役」ではないということです。

特にプロポリスの場合は、健康食品の中でも、自然治癒力(免疫力を増強・調整する)を高めるほか、さまざまな薬理成分があります。従ってただ単にプロポリスを栄養の補助を目的に用いると考えるのは、狭義の解釈に過ぎません。「栄養の補助」というよりは健康を維持し、病気の回復や予防に役立つ食品であると広い意味で解釈する方が正しいでしょう。

「プロポリスの臨床においては『でしょう』とか『・・・と考えられる』とかいう段階はもう過ぎました。その効能・効果、効用にしても、作用機序(体内でどう作用するかということ)にしても、ほぼ断言することができます。それは膨大な実証例が集まっているからです」とはプロポリスを医療の現場で使っているJ先生の言葉です。

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医師がプロポリスに興味を抱く理由

医師がプロポリスについて関心を示すのは、まず、プロポリスをつくるミツバチに目を向けるまで同じ生態系を維持して生き続けている生物であるという事です。つまり、長い進化の過程で淘汰されず、子孫を継いできたという遺伝学上の奇跡に興味を持つのです。さらに、ミツバチは病気になってもほとんど治ってしまう事にも、病理や細菌学上の視点から調べたくなるといいます。これについては薬効のある樹液を集めてくるからではないかという説が有力です。

余談ですが、生の桑の葉を食べている蚕はウイルス(病気をもたらす微生物の中で最小のもの)による病気にかかりにくく、あるいはほとんどかからないといわれています。「ミツバチも人工飼料で飼育すると病気にかかる確率が高くなる」と、ある養蜂業者が話してくれました。プロポリスの薬効の秘密も案外、こうした話のなかに隠されているのかもしれません。

もうひとつ、医師が関心を示す理由は、プロポリスと人間のかかわりです。たとえば、古代エジプトではミイラの防腐の役目として、古代ギリシャ時代はケガ、やけど、皮膚炎などに薬効作用があるということで、盛んに用いていた話、ヴァイオリンの名器「ストラディバリウス」の共鳴機能を向上させるために、ニス成分にプロポリスが使われていたという話(ポルトガルの養蜂雑誌『アス・アベリハ』に掲載された)もその一例です。

もっと言えば、紀元前二百年以前に「万学の祖」といわれたアリストテレスの『動物記』やギリシャの医学者ディオスコリデスが著した『ギリシャ本草』のなかでもプロポリスについて記していることや、古代ギリシャの医学の大成者ヒポクラテス、古代ローマの将軍・博物学者のプリニウスもプロポリスについて言及したという話。また『本草綱目』という中国・明時代の薬草書に蜂蜜の薬効などに関する記述もあります。最近では東欧諸国の医師によるプロポリスを用いた臨床例の報告(第三十回国際養蜂会議での発表)などなど、医師がプロポリスに関する書物を調べはじめると、その歴史は意外に古いことに驚くと同時に、その薬効の驚異にも関心を示し、興味尽きないようです。

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医師はなぜプロポリスの飲用をすすめるのか

なぜいろいろな専門分野の医師がプロポリスに関心を持ち、治療の一助にと考えて使うようになったのでしょうか。あるいは助言、指導をするのでしょうか。

薬効について、一言でいえば、「体験に優る事実の証明はない」という理由をあげる医師もいます。治療例について科学的なデータがなくても、プロポリスを飲用したことによって、患者の症状が改善したとか、ガンが縮小したり、消えてしまった、あるいは延命したという事実が何よりの薬効の証明になるという見方です。

またプロポリスは長期に飲用して副作用がないという事実も「飲用をすすめる」理由の一つになっています。こうした意見が医師のプロポリスに対する評価につながっていると考えてよいでしょう。

M先生は「プロポリスは効果を試す価値があるので飲用をすすめる」といい、次のような考えをしています。

プロポリスはもちろんのこと、患者さんが試してみたいという民間療法は明らかな害が無ければ試してよいと答えることにしています。頭ごなしに否定はせず、何をどのように服用しているかを正直に答えてもらうことにしているし、もし悪い影響が出たらすぐに服用をやめるように指導をしています。漢方薬については勉強不足ですが、副作用が出るものもあり、西洋医学の薬でも、良く効く薬ほど副作用も強く出やすい。

その点プロポリスは長く飲み続けても副作用はでません。薬品の開発や医学の進歩も、元々経験を積み重ねて今日まで続いてきました。そういう意味で、プロポリスに含まれている薬効成分も色々な症状、疾患に試してみて成果を積み重ねてみる価値はあるでしょう。プロポリスについてM先生は「抗菌、抗炎症作用、抗腫瘍作用」があると、数々の臨床経験から語っています。

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